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マドリードの英断
やせ過ぎモデル禁止:マドリード市決定に反発、波紋広がる

ついにというはやっとというか、やりましたな、マドリード市!
やせを礼賛する文化と摂食障害の発症とは関係があるか?・・・あるにきまっとるだろう!反論する人はいう、「だけどみなが摂食障害になるわけじゃない!」と。なーにを間抜けなことを言っているのだ。例えば、覚醒剤が簡単に流通するようになった。しかし、だれもが覚醒剤におぼれるわけじゃない。だから、目くじらたてて取り締まるのはいかがなものかと言えるか?それは極論だな、じゃあ、アルコールは?たばこは?さらにさらにメタボリックシンドローム、生活習慣病などなど、それこそ、因果関係なんか明確ではなくても、関係ありそうなことはみなダメだしするじゃないか。
なのに、やせすぎモデルをメディアで垂れ流しすることは、明らかに摂食障害発症の危険因子なのに、なんでそれには甘いんだ!
わしは、この問題を1990年頃、日本でも摂食障害が爆発的に増えつつあったときに、必死で訴えてきた。珍しく論文まで書いた。芸能界のボディイメージが、青少年の間違ったボディイメージの見本になっていると。でも、そんなこと言ってもどうにもならんだろうと悔しい思いをしてきた。そして、摂食障害で苦しむ人たちが気の毒でならなかった。影響を受けやすい、敏感あるいは強迫的な人、周囲の情報からシールドをはって自分を保つこと力が弱い人、自分に自信が無くて人の基準で自分を取り戻そうとする人などが、文化に飲み込まれていく。
耐糖能(血糖値を一定にする力)が弱い人が、飽食の時代、運動量が少なくなった時代に、糖尿病を発症していくのと同じだ。内科疾患だと、文化的な問題を視野に入れて力を合わせてやっていこうとなる。なのに、なんでかしらんが、精神的な要素がからんだ疾患は、本人の問題だと追い詰められる。勝手なもんだ、世の中はな。そして、そういう方向性を先導しているのがマスメディアだ。結局、今のマスメディアは正しい方向を目指すのではなく、金になる方向を目指しているのだ。メタボリックシンドロームを何とかするのは金になる。やせを防止するより、やせすぎモデルを垂れ流ししていた方が金になる、ということだろう。くさった連中だよまったく。
マドリード市の英断はあっぱれであるが、さっそくマスコミが、やせすぎ問題を消し去ろうと必死だ。「BMI18以下何てやせすぎじゃない」「やせていたって元気ならいいじゃないか」などなど・・・アホか、まったく。
BMI=体重(kg)/(身長(m)の二乗 だ。
身長150cmなら40.5kg 160cmなら46kg 170cmなら52kg くらいだ。
つまり、それ以下だったら確実に月経停止が起こる体重だ。摂食障害の診断基準で判断すれば標準体重の85%以下で無月経が起こるので、それの体重をもって摂食障害の一つの要素と考えるわけだが、
150cmなら42.5kg 160cmなら46kg 170cm なら53.6kgなので、極めて妥当な数値であり妥当な判断である。モデルの人で、その数値をめぐってぎゃーぎゃーいっている人がいるようだが、元気な気がしているだけで実はもう摂食障害なんだよってことだ。元気ならいいじゃないかというのは、アルコール依存だろうが、仕事しているし元気だからいいじゃないかと言っている親父と同じだぞ!そういうのはダメだと思うだろ。
この問題になると、ついつい熱が入ってしまう。わしが長年取り組んできた、闘ってきたテーマそのものだからだな。

人権問題やらなんやら言われそうだし、非現実的だが、わしは若い人の摂食障害を減らすのは簡単だと思っていた。中学、高校の卒業資格にBMI18以上とか標準体重の85%以上という項目を付与すればいい。もともとやせている体質、家系の人はどーするんだって、そんなことも判断出来ないほど人はバカではないよ。ある基準には必ず例外がつきまとうのは生物の常だから。例外か病気かなんて判断が難しいわけ無いだろう。

とりあえず、マドリード市頑張れ、あなたたちの英断は立派だ!その一石がより大きな波紋を呼ぶことを期待している。
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【2006/09/21】  この記事のURL | 心療内科関連 | ▲ top
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